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「消化器がん薬物療法〈2010〉」がんの本ブログ-今日の一冊

消化器がん薬物療法〈2010〉消化器がん薬物療法〈2010〉
(2010/04/25)
不明

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◆消化器がん薬物療法〈2010〉
単行本: 272ページ
出版社: 日本メディカルセンター (2010/4/25)
市倉 隆 (編集), 市川 度 (編集)
ISBN-13: 978-4888752282
発売日: 2010/4/25
価格: ¥ 4,200

<内容>
がんに対する薬物療法の進歩にはめざましいものがある.とくに注目されるのは,従来型の抗がん剤に加え,分子標的薬が日常臨床の現場に導入されたことである.分子標的薬導入とともに近年大きく変化した点が,薬物療法を扱う人的資源の充実である.悪性腫瘍の内科的治療を専門とする診療科が,大学病院をはじめ多くの施設に導入され,看護師や薬剤師を含めた,チームとしての診療体制も整ってきている.

<目次>
第1部 総論
1 消化器がんに対する薬物療法の考え方
抗腫瘍効果と有害反応/がん薬物療法の適応/がん薬物療法の目的/消化器がん薬物療法のピットホール
2 がん薬物療法の効果判定
抗腫瘍効果判定基準/効果判定基準の変遷/抗腫瘍効果の評価の目的/胃癌取扱い規約効果判定基準/内視鏡による抗腫瘍効果判定法の実際/RECIST guidelines version1.1/抗腫瘍効果の評価の問題点と今後
3 薬物動態学と薬力学
薬物応答と臨床薬理学/薬物動態学/薬力学/薬物動態・薬力の個体差と個別化医療
4 薬剤耐性の機序
耐性メカニズムと規定因子/耐性メカニズムの臨床検証
5 抗がん剤感受性試験の意義
抗がん剤感受性試験の実際/多施設共同研究報告/最近の臨床試験/保険適応となった根治度C胃がん対する抗がん剤感受性試験の実際
6 分子標的治療
効果と毒性/分子標的治療とバイオマーカー/分類と命名法/臓器別分子標的治療の概要/耐性とその克服への試み
7 がん薬物療法における有害事象対策
悪心・嘔吐/下痢/口内炎/骨髄抑制/神経障害/皮膚障害/腎毒性/浮腫/肺障害/Infusion reaction/その他 心毒性,白質脳症
8 臓器障害時の化学療法
臓器機能障害時の化学療法の基本原則/各化学療法剤の臓器機能障害時の注意点/白金製剤/フッ化ピリミジン系薬剤/Methotrexate(MTX)/Gemcitabine(GEM)/Mitomycin C (MMC)/タキサン系/Irinotecan (CPT-11)/Doxorubicin/分子標的治療薬
9 外来化学療法
ファーストステップ/オリエンテーション/化学療法レジメンのオーダー/薬剤師による抗がん剤の準備/看護師による抗がん剤の準備/治療当日のカンファレンス/化学療法前の主治医(外来担当医)による診察/外来化学療法室での受付/情報収集と抗がん薬のミキシング/化学療法実施/化学療法終了/診療報酬請求に必要な条件
10 消化器がん薬物療法におけるリスクマネジメント
スクマネジメント/有害事象対策
11 消化器がん薬物療法の将来展望
分子標的治療と個別化/胃がんに対する新規抗がん剤開発の現状と将来/大腸がんで開発中の新規抗がん剤/薬物療法全体としての将来展望
第2部 消化器がん薬物療法に用いられる薬剤
1 5-FU系薬剤
5-fluorouracil (5-FU)の作用機序/Biochemical modulation/UFT・S-1・capecitabine
2 白金製剤
Cisplatin(CDDP)/Oxaliplatin(L-OHP)
3 タキサン系薬剤
適応/胃癌におけるDTX/胃癌におけるPTX/食道癌におけるDTX
4 CPT-11
イリノテカンの構造式,作用機序/代謝/薬物相互作用/有害事象とUGT1A1遺伝子多型
5 Gemcitabine
有効がん腫/作用機序/体内動態/おもな副作用/投与の留意事項
6 チロシンキナーゼ阻害薬
作用機序,体内動態,有害事象(投与の際の留意事項)/Imatinib/Sorafenib/Sunitinib:最近のトピックス
7 モノクローナル抗体
作用機序・体内動態・有害事象/bevacizumab:最近のトピックス/cetuximabとpanitumumab:最近のトピックス
第3部 各論
1 食道がんに対する薬物療法
目的/各ステージにおける化学療法,化学放射線療法の位置づけ/全身化学療法/根治的化学放射線療法
2 胃がんに対する薬物療法
本邦における標準的治療の確立/欧米における胃癌化学療法の変遷/今後の展望
3 胃がんに対する術前・術後補助療法
「リンパ節を適切に郭清することは胃がん治療成績を改善する」/日本における補助化学療法の臨床試験/欧米における補助療法に関する臨床試験/韓国など東アジアにおける補助療法に関する臨床研究/分子標的薬導入後に予想される臨床研究
4 大腸癌に対する薬物療法
I.標準化学療法の変遷
5-FU/CPT-11/L-OHP/経口フッ化ピリミジン製剤/治療法の選択
II.分子標的薬
Bevacizumab/Cetuximab/Panitumumab
5 大腸がんに対する術後補助化学療法
欧米における標準治療/わが国における補助化学療法/今後の課題
6 膵・胆道がんに対する薬物療法
膵癌/胆道癌
7 肝細胞がんに対する薬物療法
進行肝細胞がんに対する全身性化学療法/肝動注化学療法/補助化学療法
8 転移性肝がんに対する薬物療法
9 消化管悪性リンパ腫に対する薬物療法
悪性リンパ腫の治療にあたって/MALT/Follicular lymphoma/DLBCL(Aggressive lymphoma)に対する治療/Mantle cell lymphomaの治療/T細胞性リンパ腫
10.GISTに対する薬物療法
Imatinib mesilate(メシル酸イマチニブ:Glivec)/imatinib耐性/Sunitinib malate(リンゴ酸塩スニチニブ:Sutent)

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日本メディカルセンター

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