スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


「チーム医療に活かそう! 緩和ケア評価ツールSTAS」がんの本ブログ-今日の一冊(No.1991)

222100.jpg

◆チーム医療に活かそう! 緩和ケア評価ツールSTAS:緩和ケアの成果とケアの質を客観的に評価するために
単行本: 128ページ
出版社: 診断と治療社; 初版 (2016/2/29)
大岩 孝司, 鈴木 喜代子 (著)
言語: 日本語
ISBN-10: 4787822217
ISBN-13: 978-4787822215
価格:¥2,700
keyword→palliative care

<内容・content>
 患者視点に立ったケアの実践,評価のためのスコアリングツールが「STAS」である.症例をあげて「患者の言葉」を「聴く」ということを丁寧にわかりやすく解説。「客観的な共通ツール」STASを使うことで,刻々と患者の症状や気持ちが変化する毎日の,緩和ケアの現場で活かせるヒント,コツが満載.多職種がかかわる現場で,ケアの実践,評価に困っている医師,看護師,医療従事者にぜひ読んでほしい1冊。

<目次・table of contents>
はじめに
1章 STASについての概説
1 全人的ケアとトータルペイン―患者と総合的に向き合うということ
1) 全人的ケアとは  
2 患者の主観に近づくということ
1) 緩和ケアと一般医療  
2) 緩和ケアにおける家族の存在   
3) 終末期ケアにはスピードが求められる―残された時間と身体状況の変化  
4) WHOの緩和ケアの定義  
3 トータルペインとSTAS
4 他者評価ということ―STASの特徴
1) 評価ツールを使うときの注意点  
5 STAS-Jは,患者と家族の状況を評価する9項目で構成されている
1) スコアリングの考え方  
2) 9つの評価内容  
6 STAS originalは,環境要因を含む16項目で構成されている
7 クリニカル・オーディットとしての役割をもつ

2章 STAS-Jとそのスコアリング
1 STAS1 痛みが患者に及ぼす影響
1) “痛み”が患者の日常生活に与えている影響を評価する  
2) 全身状態の低下によって,変化しているADLは区別して考える  
3) “痛み”の緩和における患者の意向を確認する  
4) 家族との関係性の中での“気がかり”に着目する  
5) “痛み”が患者の心理状態に与えている影響(不安や疑念等)を評価する  
2 STAS2 痛み以外の症状が患者に及ぼす影響
1) 患者は何が辛いと言っているのか,に耳を傾ける  
2) 治療を必要としている症状かどうかは,患者の辛さの視点で評価する  
3 STAS3 患者の不安が及ぼす影響
1) 患者は話をすることで,自身の不安の対象に気づく  
2) “漠然とした不安”が“具体的な心配事”に変化するまで,話を聞く  
3) 患者の表現した言葉から評価する  
4) 医療者の対応は患者の不安に大きく影響する  
4 STAS4 家族の不安が家族に及ぼす影響
1) 一番,傍にいる家族を評価する  
2) 話すことで,家族も自身の不安の対象に気づく  
3) “痛そうで…,苦しそうで…”は,見ている家族の不安の表現,かもしれない  
5 STAS5 患者の病状認識
1) スコア<0>を目指すのではなく,どのように考えているのかを理解する  
2) 非現実的な希望を抱いている場合は<1〜4>  
3) 医師の説明内容ではなく,患者がどのように理解しているかで評価する  
4) スコアリングのために患者に質問はしない  
6 STAS6 家族の病状認識
1) 予後予測を医師から伝えられていても,病状認識があるとはいえない  
2) 家族の話から家族の理解がわかる  
3) 家族の行動決定の根拠を知ることで,家族の認識が理解できる  
4) 家族は“生きていてほしい”と願っている,だから病状を認識したくない  
5) 家族は行動を変えることで,“死が近い”と患者に伝えてしまうことを恐れている  
7 STAS7 患者と家族とのコミュニケーション
1) 今後の生活について,患者と家族で率直な相談がされているかを評価する  
2) 患者と家族が互いの気がかりについて,どれだけ共有しているかを評価する  
3) 予後予測の伝え方によって,患者と家族は率直な話ができなくなる  
8 STAS8 職種(スタッフ)間のコミュニケーション
1) 主要スタッフは,主治医と中心となる看護師  
2) 関係スタッフは,ある程度定期的に患者と関わっている職種  
3) 在宅緩和ケアにおいてはケアマネジャーの存在が大きい  
9 STAS9 患者・家族に対する医療スタッフのコミュニケーション
1) 患者・家族と最初に関わる時のスコアリングが重要  
2) 個々の患者・家族によって求めている情報は異なる  
3) ケア提供者のペースではなく患者・家族の求めに応じる  

3章 STAS-Oとそのスコアリング
1 STAS10 計画
2 STAS11 実質的支援
3 STAS12 経済的支援
4 STAS13 時間の浪費
5 STAS14 スピリチュアル
1) スピリチュアルケアと自律支援  
2) スピリチュアルと患者中心のケア(patient centered care)  
6 STAS15 医療スタッフの不安
7 STAS16 スタッフへの助言・指導

4章 STASの実践と活用
1 スコアリング(ケアの評価)の根拠を明確にする
1) STAS1(痛みのコントロール)をスコア<1>としたときのコメント例  
2) STAS2(痛み以外の症状)をスコア<2>としたときのコメント例  
3) STAS3(患者の不安)をスコア<3>としたときのコメント例  
4) STAS4(家族の不安)をスコア<4>としたときのコメント例  
5) STAS5(患者の病状認識)をスコア<3>としたときのコメント例  
2 スコアリングの根拠は,患者が語った言葉(ナラティブ)に基づく
1) 患者の言葉をそのまま記録するために  
2) スコア<7>としたときのコメント例  
3) スコア<8>としたときのコメント例  
4) スコア<9>としたときのコメント例  
3 生活に支障をきたしているかどうかの視点でスコアリングする
4 記録はSOAP形式を採用し,STASと連動させる
1) 患者が語った言葉(ナラティブ)からSデータを整理する  第1段階  
2) Sデータを裏づけるOデータを確認する  第2段階  
3) スコアの高い項目に注目して,アセスメント(A)する  第3段階  
4) 患者の意向に沿って方針(P)を立てる  第4段階  
5) 提供したケアの結果を評価する  第5段階  
5 スコアリングは,チームミーティングでの話し合いをもとに行う

5章 症例でみるスコアリングの実際
1 Sデータ 患者の語った言葉(ナラティブ)からSデータを整理する 第1段階
1) 緊急往診の現場で実践したことから考える  
2) 患者の“心の叫び”に応える  
3) コメントの記載によってケアの質は高くなる  
2 Oデータ Sデータを裏づけるOデータを確認する 第2段階
1) 専門的な視点による診察所見——専門職の視点で客観的な事実を記録する  
2) 家族の話を大切なOデータとして記録する  
3 アセスメント スコアの高い項目に注目して,アセスメント(A)する 第3段階
1) スコアの高い項目の因果関係からアセスメント  
2) 身体的な問題(痛み)をOデータからアセスメント  
3) 患者の全体像を丸ごと捉えて言語化  
4 プラン 患者の意向に沿って方針(P)を立てる 第4段階
1) 患者の体験をありのままに理解する  
2) アセスメントに基づき潜在している問題を解決する  
3) 患者と相談してプランを立てる  
5 結果の評価 提供したケアの結果を評価する 第5段階
1) 患者自身の評価を大切にする  
2) 生活の視点で評価する  
3) 痛みは何によって緩和したのかは患者が教えてくれる  

6章 スコアリング集―4つの症例から―
症例1 身動きができず3日間,水も飲めずにいた患者Bさん
1 Sデータ Bさんの語った言葉(ナラティブ)からSデータを整理する 第1段階
2 Oデータ BさんのSデータを裏づけるOデータを確認する 第2段階
1) 専門的な視点による診察所見——専門職の視点で客観的な事実を記録する  
2) 家族の話を大切なOデータとして記録する  
3 アセスメント Bさんのスコアの高い項目に注目して,アセスメント(A)する 第3段階
1) スコアの高い項目の因果関係からアセスメント  
2) 身体的な問題をOデータからアセスメント  
3) 患者の全体像を丸ごと捉えて言語化  
4 プラン Bさんのプラン:患者の意向に沿って方針(P)を立てる 第4段階
5 結果の評価 Bさんに提供したケアの結果を評価する 第5段階
症例2 残された時間が短い状況で退院した一人暮らしの患者Cさん
1 Sデータ Cさんの語った言葉(ナラティブ)からSデータを整理する 第1段階
2 Oデータ CさんのSデータを裏づけるOデータを確認する 第2段階
1) 専門的な視点による診察所見——専門職の視点で客観的な事実を記録する  
2) 家族の話を大切なOデータとして記録する  
3 アセスメント Cさんのスコアの高い項目に注目して,アセスメント(A)する 第3段階
1) スコアの高い項目の因果関係からアセスメント  
2) 身体的な問題をOデータからアセスメント  
3) 患者の全体像を丸ごと捉えて言語化  
4 プラン Cさんのプラン:患者の意向に沿って方針(P)を立てる 第4段階
5 結果の評価 Cさんに提供したケアの結果を評価する 第5段階
症例3 高齢者施設で暮らす患者Dさん
1 Sデータ Dさんの語った言葉(ナラティブ)からSデータを整理する 第1段階
2 Oデータ DさんのSデータを裏づけるOデータを確認する 第2段階
1) 専門的な視点による診察所見——専門職の視点で客観的な事実を記録する  
2) 家族の話を大切なOデータとして記録する  
3 アセスメント Dさんのスコアの高い項目に注目して,アセスメント(A)する 第3段階
1) スコアの高い項目の因果関係からアセスメント  
2) 身体的な問題をOデータからアセスメント  
3) 患者の全体像を丸ごと捉えて言語化  
4 プラン Dさんのプラン:患者の意向に沿って方針(P)を立てる 第4段階
5 結果の評価 Dさんに提供したケアの結果を評価する 第5段階
症例4 痛みのスコアリングができない患者Eさん
1 Sデータ Eさんの語った言葉(ナラティブ)からSデータを整理する 第1段階
2 Oデータ  EさんのSデータを裏づけるOデータを確認する 第2段階
1) 専門的な視点による診察所見——専門職の視点で客観的な事実を記録する  
2) 家族の話を大切なOデータとして記録する  
3 アセスメント Eさんのスコアの高い項目に注目して,アセスメント(A)する 第3段階
1) スコアの高い項目の因果関係からアセスメント  
2) 身体的な問題をOデータからアセスメント  
3) 患者の全体像を丸ごと捉えて言語化  
4 プラン Eさんのプラン:患者の意向に沿って方針(P)を立てる 第4段階
5 結果の評価 Eさんに提供したケアの結果を評価する 第5段階

7章 緩和ケアチームにおけるSTASの活用
Q1 クリニカル・オーディットは,STASの大事な役割とのことですが,
   具体的にはどのように行うのでしょうか。
Q2 チーム全体のケアの質の評価は,STASをどのように活用していますか?
Q3 STAS1とSTAS2のスコアが<1>以下ということは
   薬を増量していないということですか?
Q4 死亡前日にスコアリングができるということは,
   コミュニケーションがとれているということですか?
Q5 緩和ケアの質を評価するために,STASの他に何か方法はありますか?

8章 明日からの実践に生かすために
1 スコアリングを習慣づけることから始めましょう
2 症状コントロールは“薬物治療だけではない”と思うこと
3 患者を“主語”にしたミーティングを心がけましょう
4 自律支援を基本に考えましょう
5 多職種連携ではSTAS-Oを意識しましょう
6 スコアリングができない時は,スコア<7>でよいのです

文 献
付 録
索 引
おわりに

<著者情報・author information>
大岩 孝司(おおいわ たかし:OIWA Takashi)
 さくさべ坂通り診療所院長
鈴木 喜代子(すずき きよこ:SUZUKI Kiyoko)
 さくさべ坂通り診療所副院長

Links(Author's world・著作とその世界)
診断と治療社(SHINDAN TO CHIRYOSHA)
立ち読み(sample)
STAS-J(STAS日本語版)スコアリングマニュアル 第3版 (編集 STAS ワーキング・グループ/発行 日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団)pdf.gif
STAS (Support Team Assessment Schedule) 日本語版および、スコアリングマニュアルのダウンロードのためのページ (UMIN: 大学病院医療情報ネットワーク研究センター)
関連記事


コメント
コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
http://paxxmedia.blog38.fc2.com/tb.php/8811-fb3bba0d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。